頭蓋縫合早期癒合症における認知機能および神経精神運動発達:最も影響を受ける機能の評価
DOI:10.1007/s00381-026-07127-w
アブストラクト
背景:頭蓋縫合早期癒合症の身体的症状はよく知られているが、神経発達や認知機能への影響については研究が不十分である。神経発達と認知機能の評価は、手術前の認知機能のベースラインを確立し、術後の治療・リハビリテーション戦略を導く上で不可欠である。本研究は頭蓋縫合早期癒合症患者の認知プロファイルと神経精神運動発達を特徴づけ、最も影響を受ける機能を特定することを目的とする。
方法: 本研究は、神経心理学的評価を受けた頭蓋縫合早期癒合症患者65例(症候群型39例、孤立型26例)を対象とした、後方視的・観察的・横断的カルテレビューである。異なる年齢層における神経精神運動発達と認知機能を評価するため、5つの主要検査ツールを用いた。結果: 症候群型群と孤立型群の間で有意な神経心理学的差異が認められた(p=0.026)。 主な所見は以下の通り:症候群群の68.4%に神経心理学的異常が認められ、孤立型群の40.7%に神経心理学的変動が観察された。言語能力が最も頻繁に影響を受け、45.5%の患者で流動性知能の障害が、24.0%で運動機能の重度障害(主に孤立型群)が確認された。 手術年齢と認知機能改善には弱い負の相関が認められた(r=-0.32)。早期手術(0-1歳)では結果が混在し、後期手術(3歳以上)では認知結果が劣った。結論:発達遅延の軽減には早期介入が重要であるが、個人差や症候群状態が結果に大きく影響する。早期介入、標的を絞ったリハビリテーション、円滑な就学移行に焦点を当てることで、認知発達を最適化し潜在的な遅延を管理できる。
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