喘息小児における好中球リンパ球比および血小板リンパ球比:メタ解析を伴う系統的レビュー
DOI:10.1007/s00431-026-06743-7
アブストラクト
無ラベル:本研究は、喘息児と健常児における好中球リンパ球比(NLR)および血小板リンパ球比(PLR)を比較し、PLRとNLRが喘息増悪を予測する役割を調査することを目的とした。 Web of Science、PubMed、Embase、Scopus、コクラン・コントロール試験中央登録、Google Scholar、Medlineを2025年8月まで系統的に検索した。検索戦略は関連する医学用語(MeSH)とキーワードの組み合わせで記述した。対象となる英語文献をレビューし、その質を評価した。 本レビューは系統的レビュー及びメタアナリシスのための推奨報告項目(PRISMA)ガイドラインに準拠した。15,250名を対象とした13研究が選択基準を満たした。喘息児は対照群と比較し、NLR(標準化平均差 0.852)及びPLR(標準化平均差 0.412)が有意に高値であった(P値<0.05)。 増悪時の小児は、3ヶ月後の追跡調査時と比較して、初診時にNLR(MD 2.5、P値<0.05)およびPLR(MD 33.62、P値>0.05)が高値を示した。 NLRのカットオフ値1.738(精度88%)およびPLRのカットオフ値128.15(精度69.8%)は、小児喘息患者の増悪を予測できる。 また、カットオフ値1.335(精度76.5%)のNLRは、喘息児と健常児を区別できる。
結論:本システマティックレビューにより、喘息小児ではPLRとNLRが上昇し、二次感染や増悪などの臨床状況の変化がそれらの値に影響することが明らかとなった。さらに、NLRとPLRは増悪を予測でき、NLRは喘息児と健常児の鑑別さえ可能である。
既知の知見: • 喘息はスパイロメトリーなどの古典的手法で診断されるが、これらは低年齢児には適用できず、増悪を予測できない。 • 喘息の炎症反応において、好中球、血小板、リンパ球、マクロファージなど多様なマーカーを介した肥満細胞の活性化が重要な役割を果たす。
新規知見:• 喘息児では平均PLRおよびNLRが上昇し、二次感染や増悪といった臨床状況の変化がこれらの値を変化させる。• NLRとPLRは増悪を予測でき、NLRは喘息児と健常児の鑑別さえ可能である。
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