小児腰仙椎椎間板ヘルニア:危険因子、手術成績、およびCOVID-19パンデミックに伴うロックダウンの潜在的影響
DOI:10.1007/s00381-026-07194-z
アブストラクト
目的:本研究は、小児患者における腰仙椎椎間板ヘルニア(LDH)手術の危険因子と治療成績を分析し、特にCOVID-19パンデミックに伴うロックダウンの潜在的影響に焦点を当てることを目的とする。方法:2011年から2024年にかけてLDH手術を受けた小児患者を対象とした後方視的検討を実施した。
結果: 分析対象は30例で、年齢中央値は16歳(範囲12~17歳)であった。スポーツ参加歴(30.0%)、肥満(16.7%)、外傷既往(10.0%)が主な危険因子であった。 全例が神経根痛を呈し、腰痛(73.3%)や感覚異常(43.3%)を伴うことが多かった。全例に椎間板切除術(MD)を施行し、主に窓開けアプローチ(93.3%)を用いた。13.3%の症例で再発性LDHが生じ、再手術を必要とした。 中央値2.9年の追跡期間において、術後初期の臨床的改善はコホートの96.7%で持続したが、33.3%に再発性腰痛、20.0%に間欠性神経根痛が持続した。 COVID-19パンデミックに伴うロックダウン後、神経外科的介入適応となるLDHの発生率は3.3倍に増加(p=0.002)した一方、入院期間中央値は短縮した(7日→5日;p=0.005)。
結論:本解析は、保存的治療に反応しない症候性LDHを有する小児において、MDが安全かつ有効な治療選択肢であることを裏付けた。COVID-19パンデミックに伴うロックダウン後に神経外科的介入適応となるLDHの発生率が増加した一方で、術後転帰に差が認められなかったことは、パンデミック関連の生活様式変化が潜在的に影響を与えた可能性を示唆している。
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