背景:喘息は小児期に最もよくみられる慢性疾患であり、子どもの心身の健康や社会的・情緒的発達に影響を及ぼす。 目的:本研究の目的は、初診から14日以内に喘息増悪のため救急外来(ED)を再受診することに関連する因子を同定することである。 方法:Cerner Real-World Dataから、5~18歳で喘息増悪のため救急外来を受診し、救急外来受診時に自宅退院した患者について後方視的に検討した。喘息の受診は、患者が喘息と診断され、その受診でβ作動薬、抗コリン薬、または全身性ステロイドが指示または処方された受診と定義した。再診とは、EDを受診してから14日以内に喘息でEDを受診した患者とした。人口統計学的特徴、EDでの評価と治療、医療利用、病歴などのデータが収集された。データはロジスティック回帰混合効果モデルにより解析した。 結果:80,434例のインデックス受診と17,443例の再受診が組み入れ基準を満たした。過去1年間のED再診歴は再診のオッズ増加と関連していた(オッズ比[OR]2.12;95%CI 2.07-2.16)。肺炎の既往、肺炎の併発診断、発熱は再診のオッズ上昇と関連していた(それぞれOR 1.19; 95%CI 1.10-1.29; OR 1.15; 95%CI 1.04-1.28; OR 1.20; 95%CI 1.11-1.30 )。 結論:いくつかの変数が、ED再診の統計的に有意なオッズ増加と関連しているようである。これらの所見は、退院前の追加的な評価、計画、または教育が有益である可能性のあるリスクの高い患者集団を潜在的に特定可能であることを示している。
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