【要旨】慢性疾患のために長期入院している子どもに 心理社会的発達を支援することは いうまでもなく重要である. 現在 医師のみならずさまざまな職種が連携して子どもや保護者に心理社会的発達支援を行っており そのニーズは高まっている. しかし 日本の小児医療においては専門職の配置も少なく 支援体制づくりの遅れが指摘されている. 今回 岡山県内の小児入院病床を有する施設を対象に 入院中の子どもの心理社会的発達支援の実態調査を行い 課題と方策を検討した. その結果 看護師 臨床心理士 病棟保育士などの多職種が個別的また日常生活の中で子どもの心理社会的発達支援を行っていることが分かった. 課題として 共通認識をもちにくい 専門知識の不足が指摘され なかでも「病児を抱えた家族の心理」が得たい知識として挙げられた. 今後 カンファレンスや家族支援ツールによる情報共有 講習会の開催による知識の向上などを図ることが必要と考えられた.
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