胃酸分泌抑制薬の胎内/乳児期曝露と児のアレルギー疾患リスクの関連を検討
「JAMA Pediatrics」より
胃酸分泌抑制薬に胎児期に曝露しても13歳までの児のアレルギー疾患リスクに影響はないが、生後6カ月以内に曝露すると喘息発症リスクがわずかに高まるという研究結果が、「JAMA Pediatrics」に1月9日発表された。
成均館大学(韓国)薬学部のYunha Noh氏らは、2008年4月1日から2019年12月31日までに出生した児とその母親414万9,257組を対象に、胎児期および生後6カ月以内(以下、乳児期)の胃酸分泌抑制薬(H2受容体拮抗薬およびプロトンポンプ阻害薬)曝露と13歳まで追跡した児のアレルギー疾患リスクとの関連を検討する全国規模のコホート研究を実施した。種々の潜在的交絡因子と家族内因子による影響を調整するため、曝露群と非曝露群(以下、対照群)について、傾向スコアをマッチさせた場合、および同胞をマッチさせた場合でそれぞれ比較した。解析にはCox比例ハザード回帰モデルを用いた。
続きを読むには会員登録が必要です。
- 書誌事項
Prenatal and Infant Exposure to Acid-Suppressive Medications and Risk of Allergic Diseases in Children
Noh Y, et al. JAMA Pediatrics. Published online January 9, 2023. doi: 10.1001/jamapediatrics.2022.5193