エモリエント剤の早期塗布は乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症予防に有効
「Journal of the European Academy of Dermatology & Venereology」より
アトピー性皮膚炎リスクが高い乳幼児に対し、エモリエント効果がある保湿剤を早期から塗布すると、発症予防に有効であるとする研究結果が、「Journal of the European Academy of Dermatology & Venereology」に2022年11月23日発表された。アトピー性皮膚炎の予防には、エモリエント剤の中でも乳液タイプが最適であることも分かった。
乳幼児のアトピー性皮膚炎の予防にはエモリエント剤の塗布が有効とされているが、その剤型の違いによる効果の差は明らかになっていない。新疆ウイグル自治区人民病院(中国)のJunqin Liang氏らは、クリーム、乳液、混合タイプの3種類のエモリエント剤による乳幼児のアトピー性皮膚炎の予防効果を比較するため、PubMedやEmbaseなどのデータベースを用い、2022年2月までに公表された論文のシステマティックレビューを実施。条件を満たす11件の研究データを用いて、ペアワイズメタ解析(異質性の評価はχ2検定とI2統計量による)とネットワークメタ解析を行った。
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- 書誌事項
Systematic review and network meta-analysis of different types of emollient for the prevention of atopic dermatitis in infants
Liang J, et al. Journal of the European Academy of Dermatology & Venereology. Published online November 23, 2022. doi: 10.1111/jdv.18688