学校で脅迫行為を行う生徒の多くに精神障害や学習障害
「Journal of American Academy of Child & Adolescent Psychiatry」より
学校で他の生徒や教師に対して脅迫行為を行った生徒の多くは、トラウマを抱えていたり、虐待経験があるほか、精神疾患を有する者も多く、その種類も多岐にわたり、かつ必要な治療を受けていない者が多いという研究結果が、「Journal of American Academy of Child & Adolescent Psychiatry」に1月3日発表された。
米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校のDeborah M. Weisbrot氏らは、1998~2019年の間に同大学の外来を受診した者の中から、学校で生徒や教師に対し脅迫行為を行ったことを理由に紹介された5~18歳の連続した157人の若年者を対象に、紹介された理由や脅迫行為の内容、精神医学的診断、治療歴などを調べ、これらの若年者の特徴を分析した。どのような場合に精神医学的な治療が勧められるかの分析には、多変量ロジスティック回帰モデルを用いた。
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Psychiatric Characteristics of Students Who Make Threats Toward Others at School
Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatry. Published online January 2, 2023. doi: 10.1016/j.jaac.2022.12.016