母が肥満で自閉症疑いが強い児では妊娠中の体重増加と問題行動が関連
「Obesity」より
自閉スペクトラム症(ASD)が強く疑われ、かつ妊娠前に母親が過体重や肥満だった児では、妊娠中の体重増加(gestational weight gain;GWG)が大きいとASDに絡む問題行動が多くなるという研究結果が、「Obesity」5月号に掲載された。
これまでもGWGは児のASDと関連する可能性が示唆されていた。米ブラウン大学のMarisa A. Patti氏らは、ASD児を持つ母親を対象としたEarly Autism Risk Longitudinal Investigation(EARLI)研究(136人)と一般集団コホートであるHealth Outcomes and Measures of the Environment(HOME)研究(253人)のデータを用い、対人応答性尺度(Social Responsiveness Scale;SRS)スコアの高い(問題行動が多くASDが強く疑われる)児や、スコアの低い(ASDの疑いが弱い)児、また妊娠前の母親が肥満、過体重、適正体重だった場合について、GWGとSRSスコアとの関連を調べた。
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Prepregnancy BMI, gestational weight gain, and susceptibility to autism-related traits: the EARLI and HOME studies
Patti MA, et al. Obesity 2023 May;31(5):1415-1424.