新型コロナ流行後に高校生の食生活や身体活動量が悪化、米CDC調査
「Morbidity and Mortality Weekly Report」より
米国の高校生では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック発生前の2019年からパンデミック中の2021年にかけて、朝食を抜く、果物や野菜を食べないなど、好ましくない食生活を送る者の割合が増えたほか、身体活動量も減少傾向にあることが、米疾病対策センター(CDC)の調査で分かった。詳細は、CDCが発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」4月28日号に報告された。
CDCのShannon L. Michael氏らは、米国50州およびコロンビア特別区の公立および私立の学校に通学する9~12年生から米国全体を代表するように対象を抽出して実施した、2021年の青少年の危険行動に関する調査(National Youth Risk Behavior Survey)のデータを用い、2021年(対象は1万7,232人)の食生活と身体活動状況を把握し、2019年(同1万3,677人)の結果と比較した。調査では、過去7日以内の食生活として、果物・100%果汁ジュース、野菜、清涼飲料水(コーラなど)などの摂取回数、朝食摂取日数、また過去7日以内の身体活動として、1日60分以上の運動や筋力トレーニングの実施日数、体育の授業への出席日数を尋ねた。さらに過去12カ月以内に参加したスポーツチームの数を尋ねた。解析にはロジスティック回帰モデルとt検定を用いた。
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- 書誌事項
Dietary and Physical Activity Behaviors in 2021 and Changes from 2019 to 2021 Among High School Students — Youth Risk Behavior Survey, United States, 2021
Michael SL, et al. Morbidity and Mortality Weekly Report 2023 April 28;72(1):75-83.