学校拠点のグループ介入が10代女子のPTSD症状軽減に有効
「Science Advances」より
学校を拠点として行うグループカウンセリングによる介入は、女子高生の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を軽減し、不安や抑うつも有意に減少させ、トラウマに関連したメンタルヘルスの向上に有効だとする研究結果が、「Science Advances」に6月7日掲載された。
米シカゴ大学のMonica P. Bhatt氏らは、シカゴ市の公立高校に通学する女子高生3,749人を対象に、クラスターランダム化比較試験を実施し、学校を拠点とするグループカウンセリング・プログラム(Working on Womanhood;WOW)を実施することで、トラウマに関連した精神症状を軽減できるか否かを検討した。本プログラムは、認知行動療法などを基盤としたもので、授業のある日に、学校で週1回、4カ月間、専門スタッフによるグループカウンセリングを行うもの。グループで話題にしたくない問題については、個別カウンセリングを行った。
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- 書誌事項
Randomized evaluation of a school-based, trauma-informed group intervention for young women in Chicago
Bhatt MP, et al. Science Advances. Published online June 7, 2023. doi: 10.1126/sciadv.abq2077