予期せぬ乳児突然死の6割近くは添い寝下で発生
「Pediatrics」より
予期せぬ乳児突然死(sudden unexpected infant death;SUID)の60%近くは添い寝をしている場合に発生しており、添い寝例では非添い寝例に比べて、死亡時の月齢が低く、非ヒスパニック系黒人と公的保険加入者の多いことが、「Pediatrics」に2月20日掲載された論文で明らかにされた。
米疾病対策センター(CDC)のAlexa B. Erck Lambert氏らは、2011年から2020年の間に米国の23の地理的管轄区に居住する住民の間で生じた、死亡時12カ月未満の8,192例のSUID症例について、人口統計学的属性(死亡時の月齢、性別、人種/民族、出生時の在胎週数、保険の種類、多胎/単胎)、睡眠環境(死亡時の姿勢と場所、柔らかい寝具の有無、添い寝を除く危険な睡眠関連の因子の数)、添い寝をしている乳児では、誰と添い寝をしているかなどを調べた。乳児が死亡時に誰か(乳幼児、小児、成人、動物)と一緒に寝ていた場合、寝ていた場所(大人用ベッド、ベビーベッド、ソファーなど)を問わず、「添い寝」と見なした。添い寝群と非添い寝群のそれぞれについて、人口統計学的属性、睡眠環境、その他の特徴の頻度と割合を計算し、これら2群と各因子との関連をχ2検定で評価した。
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- 書誌事項
Characteristics of Sudden Unexpected Infant Deaths on Shared and Nonshared Sleep Surfaces
Erck Lambert AB, et al. Pediatrics 2024 March 1;153(3):e2023061984.