手術を控えた10代の若者で大麻使用障害が増加傾向、手術後の転帰に悪影響も
「Pediatrics」より
手術が予定されている10代の若者における大麻使用障害(cannabis use disorder;CUD)の有病率が上昇傾向にあり、かつCUDは主な術後合併症の発生リスクの上昇と関連しているとする研究結果が、「Pediatrics」に5月6日掲載された。
米Nationwide Children's Hospitalおよび米オハイオ州立大学のBrittany L. Willer氏らは、手術予定のある米国の10代の若者におけるCUDの有病率が2009年から2022年にかけてどのように変化したかを調査するとともに、CUDと術後合併症との関連について検討した。対象は、この期間に入院手術を受けた10〜17歳の若者55万8,721人のうち、CUDの診断が確認された2,604人(0.5%)と、これらの若者と傾向スコアをマッチさせたCUDのない若者2,483人とした。主要アウトカムはCUDの有病率の変化とした。副次アウトカムは術後死亡、脳卒中、集中治療室(ICU)入室、機械的人工換気の必要性、入院期間の延長などとし、これらのオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を一般化推定方程式を用いたロジスティック回帰モデルにより求めた。
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Trends in Adolescent Comorbid Cannabis Use Disorder and Postoperative Complications
Willer BL, et al. Pediatrics. Published online May 6, 2023. doi: 10.1542/peds.2024-065757