小児関連の海外注目論文サマリー

掲載日:
『RSウイルス関連入院率、妊婦へのワクチン接種と乳児へのニルセビマブ投与により低下』のイメージ

RSウイルス関連入院率、妊婦へのワクチン接種と乳児へのニルセビマブ投与により低下

「Morbidity and Mortality Weekly Report」より

 米国で20242025年のRSウイルス(以下、RSV)シーズンに広く使用可能になったRSVワクチンと長時間作用型のモノクローナル抗体ニルセビマブは、同シーズンにおける07カ月児、特に02カ月児のRSV関連入院率の低下と関連していたことが、米疾病対策センター(CDC)発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report58日号に掲載された論文で明らかにされた。

 CDCMonica E. Patton氏らは、20242025年シーズンにおける5歳未満の乳幼児でのRSV関連入院率を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック前(20182020年)のシーズンと比較し、「母体へのRSVワクチン投与と乳幼児へのニルセビマブ投与が可能になったこと」と「乳幼児のRSV関連での入院」との関連を検討した。通常、ニルセビマブが投与されるのは、最初のRSVシーズンを経験する07カ月児と、2回目のRSVシーズンを迎え、RSV感染症の重症化リスクが高い819カ月児である。

新規会員登録

会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。

<会員特典>会員登録いただくと当サイトにて掲載中のMedical*Online小児科論文フルテキストが毎月3報まで閲覧可能です。
書誌事項

Interim Evaluation of Respiratory Syncytial Virus Hospitalization Rates Among Infants and Young Children After Introduction of Respiratory Syncytial Virus Prevention Products — United States, October 2024–February 2025
Patton, ME, et al. Morbidity and Mortality Weekly Report 2025 May 8;74(16):273-281.

PAGETOP

「GrowthRing」は、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師等)を対象に、小児医療に役立つ情報をあらゆる視点から集めて提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

このサイトのご利用に際しましては、「GrowthRing」のご利用条件が適用されます。

医療関係者の方は、一部コンテンツをご覧いただけます。

医療関係者ではない方