
小児がんサバイバーはCOVID-19重症化リスクが高い
「The Lancet Regional Health: Europe」より
小児がんサバイバーは、新型コロナウイルス(COVID-19)への感染リスクは低いが、感染した場合に重症化するリスクは一般集団よりも高いとする研究結果が、「The Lancet Regional Health: Europe」に7月4日掲載された。
カロリンスカ研究所(スウェーデン)のJavier Louro氏らは、デンマークおよびスウェーデンの登録データに基づくコホート研究を実施し、成人となった小児がんサバイバーが一般集団と比較して、COVID-19への感染リスクおよび重症化リスクが高いか否かを検討した。COVID-19の重症化は、1泊以上の入院、集中治療室(ICU)入室、または死亡とした。COVID-19パンデミック時、デンマークでは学校や職場の閉鎖などの厳格な感染対策が講じられたのに対し、スウェーデンでの対策は、学校閉鎖を推奨にとどめるなど比較的緩やかだった。
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- 書誌事項
COVID-19 infection and severity among childhood cancer survivors in Denmark and Sweden: a register-based cohort study with matched population and sibling comparisons
Louro J, et al. The Lancet Regional Health: Europe. Published online July 04, 2025. doi: 10.1016/j.lanepe.2025.101363