15歳以前の電子タバコ使用で18歳以前に喫煙習慣が定着する確率が上昇
「Tobacco Control」より
英国と米国の若年者を対象に調査したところ、15歳以前に電子タバコを使用した経験のある者は、使用しなかった者と比べて、18歳以前の時点で紙巻タバコ喫煙習慣が定着する確率もその頻度も高まるとする結果が、「Tobacco Control」に4月18日発表された。
思春期に電子タバコを使用すると、以後に紙巻タバコを使用しなくなるのか、逆に喫煙しやすくなるのかについては、明確な結論が出ていない。米パデュー大学のBrian C. Kelly氏らは、現在進行中のUK Millennium Cohort Study(1,090人)とUS Population Assessment of Tobacco and Health Study(803人)の2つの縦断コホート研究のデータを用い、15歳以前に喫煙したことがあると回答した者のデータを抽出。15歳以前に電子タバコを使用した経験がある者と、使用経験はないが喫煙経験のある者とを比較し、18歳以前における喫煙状況について分析した。分析には、青年期初期のリスク因子や社会人口学的因子を調整した多重ロジスティック回帰モデルを用いた。
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- 書誌事項
E-cigarette use among early adolescent tobacco cigarette smokers: testing the disruption and entrenchment hypotheses in two longitudinal cohorts
Kelly BC, et al. Tobacco Control. Published online April 18, 2023. doi: 10.1136/tc-2022-057717