思春期のむちゃ食い障害・行動に複数の社会人口学的属性が関連
「Journal of Eating Disorders」より
思春期におけるむちゃ食い障害(binge-eating disorder;BED)およびむちゃ食い行動には、いくつかの社会人口統計学的属性が有意に関連していることを示す研究結果が、「Journal of Eating Disorders」に10月13日掲載された。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のJason M. Nagata氏らは、思春期脳認知発達(Adolescent Brain Cognitive Development;ABCD)研究の2018~2020年のデータを用いて、米国の思春期の小児における社会人口統計学的属性とBEDおよびむちゃ食い行動との関連を検討した。解析対象は、米国の北東部・南部・中西部・西部にわたる地理的に多様な21地域に居住する10~14歳の1万197人(平均年齢12歳、男児51.2%)である。社会人口統計学的属性には、誕生時の性別、世帯年収〔研究対象期間の世帯年収の中央値7万5,000ドル(1ドル148円換算で1110万円)未満/以上〕、親の教育歴(高校卒業以下/大学以上)、人種/民族(白人、ラテン・ヒスパニック系、黒人、アジア系、ネイティブアメリカン、その他)を含めた。
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- 書誌事項
The social epidemiology of binge-eating disorder and behaviors in early adolescents
Nagata JM, et al. Journal of Eating Disorders. Published online October 13, 2023. doi: 10.1186/s40337-023-00904-x