ジレソビルはRSウイルス感染症罹患乳幼児の兆候と症状を軽減
「The New England Journal of Medicine(NEJM)」より
RSウイルス感染症で入院した乳幼児に対し、ジレソビルを投与したところ、細気管支炎の兆候や症状が軽減されたとする第3相臨床試験の結果が、「The New England Journal of Medicine(NEJM)」9月26日号に掲載された。
北京小児病院(中国)のShunying Zhao氏らは、RSウイルス感染症により入院した生後1~24カ月の乳幼児を対象に多施設共同二重盲検ランダム化プラセボ比較試験を実施し、ジレソビルの有効性と安全性を検証した。対象者を、1日2回、5日間にわたってジレソビルを投与する群(体重が2.5kg〜5.0kg以下の児には10mg、5.0kg超〜10.0kg以下の児には20mg、10.0kg超〜20.0kg以下の児には40mg)、およびプラセボを投与する群に2対1の割合でランダムに割り付けた。有効性の検討では、RT-PCR検査でRSウイルス感染が確認され、ジレソビルまたはプラセボの投与を1回以上受けた児244人(ジレソビル群164人、プラセボ群80人)を対象とし、安全性の検討では、ジレソビルまたはプラセボの投与を1回以上受けた児302人(ジレソビル群200人、プラセボ群102人)を対象とした。
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Ziresovir in Hospitalized Infants with Respiratory Syncytial Virus Infection
Zhao S, et al. The New England Journal of Medicine 2024 September 26;391(12):1096-1107.