
健康な乳児であってもRSウイルス感染症が重症化するリスクあり
「The Lancet Regional Health: Europe」より
生後3カ月未満の乳児における重症RSウイルス感染は、併存疾患のある児だけでなく、健康な満期産児にも少なくないとする研究結果が、「The Lancet Regional Health: Europe」に9月9日掲載された。
カロリンスカ研究所(スウェーデン)のGiulia Dallagiacoma氏らは、2001年1月1日から2022年12月31日の間にスウェーデンで生まれた全ての児(242万8,411人)を対象として登録ベースのコホート研究を実施し、0〜18歳の児におけるRSウイルス関連の重篤な疾患アウトカムのリスク因子を検討した。同国の登録データベースから、RSウイルス関連のICD-10診断、社会人口学的特徴や併存疾患に関する情報を取得した。アウトカムは、RSウイルス関連による、集中治療室(ICU)/小児集中治療室(PICU)入室、死亡、または長期入院(7日以上)とした。併存疾患は、先天性心疾患(CHD)、慢性肺疾患、新生児期の呼吸器疾患、ダウン症、脳性麻痺、食道奇形、その他致命的になり得る疾患(life-limiting conditions)とした。
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- 書誌事項
Risk factors for severe outcomes of respiratory syncytial virus infection in children: a nationwide cohort study in Sweden
Dallagiacoma G, et al. The Lancet Regional Health: Europe. Published online September 9, 2025. doi: 10.1016/j.lanepe.2025.101447



